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4月13日

限定復刻版「フジムラ醤油」配布へ

家電量販店「ムラウチ」

復刻した「フジムラ醤油」を手にする村内伸弘社長
 家電量販店「ムラウチ」(八王子市)は、前身のしょうゆ醸造業時代から数えて創業九十周年を迎えたことを記念して、同社を築き上げた商品「フジムラ醤油(しょうゆ)」の“限定復刻版”を作り、二十七日から商品購入者に配る。「富士山」の絵柄と「村」の字を組み合わせた屋号マークが半世紀ぶりに復活する。

 同社の前身「村内醤油店」の創業者、村内栄一氏は元々農家だったが、二十代前半でしょうゆ造りを志し、全国的産地の千葉県野田市へ修業に出た。「護身用の竹刀一本を手に、家を飛び出したと聞いています」と、ひ孫にあたる村内伸弘・ムラウチ社長(33)は語る。

 栄一氏は家を出て約一年後、現地でスカウトした先輩とともに八王子に帰郷。一九一二年(大正元年)、良質の水が流れる大和田町に醸造工場を創設した。繁盛した「フジムラ醤油」の得意先は、現在の横浜市や埼玉県飯能市にまで及んでいたが、一九四五年の八王子大空襲による工場焼失を機に、家電に業種替えした。

 創業九十周年を迎えるにあたって伸弘社長は、「今の会社があるのも、しょうゆのおかげ。お客様や野田の方々への感謝を込め、復刻したい」と考え、製造の依頼先を探した。

 栄一氏が修業したのはどの醸造会社か分からなかったが、野田市で最も古い、創業百七十年以上と言われるメーカー「キノエネ醤油」が快諾。伸弘社長が昨年夏、同市に足を運んで相談し、今月二十二日までに三万本を作り上げることになった。

 復刻版は、一リットル入りのプラスチック容器に、フジムラ醤油の屋号マークが入ったラベルを張ってある。二十七日から十日間、ムラウチ電気八王子本店(八王子市大和田町)で、千五百円以上購入の買い物客に一本プレゼントする。毎日先着三千本。

 伸弘社長は、「残念ながら味は当時と若干違うかもしれないが、ご年配の方には懐かしんでもらえるはず」と話している。


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